美化啓発事業 2022年度トピックス

2022年度　美化啓発事業　概要

○学校キャラバン　件数：75件　参加人数：3,814人
○企業の環境貢献活動等の受け入れ　件数：24件　参加人数：1,023人
○中学生の職業体験の受入れ　件数：3件　参加人数：8名
○大学生のインターンシップの受入れ　件数：1件　参加人数：2名
○大学生等の環境活動や卒業論文作成等への協力　件数：12件　参加人数：103名
○講演等の実施　件数：13件　参加人数：900名
○県下一斉のビーチクリーンアップ　春：27会場　7,666名 ／ 秋：10会場　453名

海岸美化を一層推進するための啓発事業を展開しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、大規模な海岸美化キャンペーンやイベントが一部中止や規模縮小となりました。しかし、学校の総合学習の時間を活用した出前授業（学校キャラバン）を行ったり、各種講演会等をオンライン等で実施したりしました。また、ショッピングモール等でワークショップを開催したり、SNSからの情報発信をこまめに行ったりしただけでなく、マスメディアを通した啓発も積極的に展開し、より多くの方々に海岸美化を呼びかけました。

春と秋の県下一斉ビーチクリーンアップ

春　ビーチクリーンアップかながわ2022

春の県下一斉ビーチクリーンアップ「ビーチクリーンアップかながわ」を各市町で開催されるごみゼロクリーンキャンペーンに合わせて、ボランティア団体、企業、地域組織等、多くの方のご協力を得て、実施しました。

秋　国際海岸クリーンアップ2022

一般社団法人JEANを中心に実施されるごみ調査を兼ねた海岸清掃に合わせて、県下一斉ビーチクリーンアップ「国際海岸クリーンアップ」をボランティア団体、企業、地域組織等、多くの方のご協力を得て、実施しました。

環境学習の推進

学校の総合学習の時間を活用した環境出前授業「学校キャラバン」、企業の環境貢献活動、中学生の職業体験や大学生のインターンシップ等の受入れも積極的に行いました。
また、SDGsの取組や『かながわプラごみ宣言』の方向性に沿って、海岸ごみの現場の実態を踏まえた立場からの講演も実施するなど、財団の業務や海岸美化への理解を深めてもらいました。

学校キャラバン

学校キャラバン実施例　[塚市立なでしこ小学校の取組み]6月14日、平塚市立なでしこ小学校に行ってきました。対象は3年生と4年生。
なでしこ小学校は平成30年度から当財団実施の学校キャラバンを取り入れてくださり、校外学習として学校近くの海岸（花水川左岸）で年に数回、ビーチクリーンも実施してくれています。
海岸ごみは川から7割という授業内容のとおり、河口付近に流れ着くたくさんのごみを毎回清掃してくれています。マイクロプラスチックについても勉強し、自分にできる「ごみ対策」などのきっかけづくりとなる授業になりました。

企業研修の受入れ

企業研修の受入れ実施例 [ラ・プレリージャパン株式会社] ９月16日、ラ・プレリージャパン株式会社様の企業研修を受入れました。
まずは、会議室で財団職員から海洋プラスチックごみについてのレクチャーを受けた後、汐見台海岸でビーチクリーンを実施しました。
レクチャーの中で出てきたプラごみを実際の海岸で回収することで、海岸ごみの実態をより深く理解していただきました。

大学生のインターンシップの受入れ

大学生のインターンシップの受入れ例 [桜美林大学] 3月13日から3月17日までの5日間、桜美林大学からインターンシップ生2名の受入れを行いました。
学生2名は、財団職員に同行し、海岸パトロールを行い、清掃作業やごみの回収などの現場仕事を体験するだけでなく、ごみの調査も行い、実際にデータを取ることから海のごみ問題を学びました。
また、Z世代の環境イベントに参加し、来場者に美化財団の資料が入ったコットンエコバッグを配布し、同世代に海ごみ問題をアピールしたり、小学校と中学校への環境出前授業にも同行するなど、幅広い啓発活動も体験しました。

大学生等の環境活動や卒業論文作成等への協力

海岸ごみ等を研究テーマとする大学生等に対し、環境活動の支援や卒業論文作成等の協力を行いました。テーマは海ごみ削減の方法から神奈川県の海岸ごみの回収・処理の仕組み、ビーチクリーンがもたらすコミュニティの可能性まで多岐にわたりました。

中学生の職業体験の受入れ

中学生の職業体験の受入れ例 [茅ヶ崎市立松浪中学校]
11月24日、茅ヶ崎市立松浪中学校2年生4名の職業体験を受け入れました。
社会人としてのマナー講座をはじめ、財団職員の日常業務を体験してもらいました。
海岸ではプラスチックなどの人工ごみを中心に拾い集め、きれいに見える海岸も細かいごみがあることを体感してもらいました。

講演等の実施

ＳＤＧｓの取組や「かながわプラごみゼロ宣言」の方向性に沿って、海岸ごみの現場の実態を踏まえた立場から、対面やオンラインで講演を行いました。

講演等の実施例 [ふくしまクリーンアクティブ・オンラインフォーラム]
1月14日に「ふくしま海ごみネットワークシンポジウム」で講演してきました。
講演では、海ごみ対策の先進的なモデルケースとして美化財団の仕組みを紹介しました。
神奈川県では県と市町が連携し美化財団が行政域を越えて一体的に海岸を清掃していること、また、ボランティア支援の仕組みが確立しているので、ビーチクリーンボランティアの活動が非常に活発であることなどを具体的な事例を紹介しながらお伝えしました。

環境省検討会への参画

環境省の海洋ごみやプラスチックごみ削減に係る「プラスチックごみの海洋への流出実態把握等業務に係る河川のマイクロプラスチック検討調査会」に参画し、海岸清掃現場からの知見を提供しました。

マスメディア等を利用した広報の展開

テレビ、ラジオ等を通して広域的な広報活動を展開しました。

[Mヨコハマ 特設ブース]

11月3日に辻堂海浜公園で開催された「カーニバル湘南」のFMヨコハマ特設ブースで、FMヨコハマの番組「Kiss & Ride」のリポーター令和応援団 龍口健太郎さんと海ごみ特別授業を実施し、その様子が後日、FMヨコハマで放送されました。

パネル展の開催

行政・企業などからの要請を受け、環境展等の際にパネル等を展示し、海岸美化を呼びかけました。

パネル展の開催例 [オーシャンピープルズ]
7月9日・10日に代々木公園で開催されたオーシャンピープルズに出店し、ワークショップとともに、海岸ごみのパネルやプラスチックごみのボトル等の展示を行い、普段、海になじみのない層に対しても啓発を展開しました。

ワークショップの開催

 

ワークショップの実施例 [グリーンルームフェスティバル]
5月28日・29日に横浜赤レンガ倉庫で開催されたグリーンルームフェスティバルに出展し、『UPCYCLE CRAFT WORKSHOP」と題したマイクロプラスチックを使ったペンダントづくりのワークショップを実施しました。
金属製のフレーム内に並べたマイクロプラスチックを専用の機械で熱を加えてプレスすると、美しいマーブル模様のオリジナルペンダントに変わるのが大人気で、全ての回が満席になりました。
参加者には、海ごみのテキストブック入りのコットンエコバッグをプレゼントし、体験と学びをセットで実施しました。

SNSを活用した情報発信

財団公式Facebookページの運用を強化し、海岸の状況等をタイムリーに発信することにより、令和5年3月31日現在9,300人の購読者を得ています。
SNSを活用して財団が海岸ごみ情報を発信すると、それを見たボランティアが即座に反応、翌日には、各所でボランティアが集めたごみが山になります。その後、残りの木くずを財団が重機など使用して一気に片づけ、非常に効率的な海岸清掃が実現できています。
https://www.facebook.com/bikazaidan/

コットンエコバッグの作成

湘南藤沢市民マラソン実行委員会様にご協賛をいただいて、オリジナルコットンエコバッグを作成しました。
このエコバッグは環境学習やイベントなどで配布しました。