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財団の案内

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沿革

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財団設立前の状況
1 海岸の清掃状況

1991年に財団が設立される以前は、海岸清掃事業は、沿岸市町及び県(各土木事務所、湘南海岸整備事務所、港湾事務所)によって行われていました。
また、ボランティア清掃は、漁協や行政主体のクリーン活動については把握されていましたが、市民が行うボランティアのケースについては、行政と何らかの連絡を取ったものしか把握されず、その全体は明らかではありませんでした。

指定区分 管理者 清掃主体 清掃の分担・方法等の概要
海岸保全区域 県知事 関係市町又は県 ・関係市町と県(土木)で、区域を分担しているケースと同一の区域を重複して清掃しているケースがあった。
・概して県(土木)の清掃は広い範囲の面積を有する海岸を対象とし、機械清掃を主とした。
・市町は機械清掃のほか民間団体・臨時作業員等による人力清掃等、多様な清掃方式を設定。
一般海岸 県知事 関係市町 ・一般海岸は、磯海岸、崖海岸が多く、景勝地等の特定の地区を除いては、ほとんど清掃は行われていなかった。
・一般海岸の清掃が行われている場合は、ほとんど関係市町による人力清掃であった。
海水浴場 開設者 開設者または関係市町
ないし海の家等
・海水浴場の開設許可にあたって開設区域の清潔の保持義務を課しているため、海水浴場の開設期間中の清掃は開設者が行うこととされていた。
・ただし、一部の海水浴場は観光地としての必要性から関係市町が行っていた。
・また、海水浴場内の海の家等は、自らの営業に係る部分についての清掃を行っていた。
2 海岸清掃事業の費用

1990年度予算において、海岸清掃事業費(人件費除く)は、3億3千万円強の規模となっていました。また、県と関係市町との分担の割合は、県が4割強、関係市町が6割弱でした。

3 財団設立前における海岸美化の課題
(1)汚い海岸

1986年度の「相模湾の海面・海浜の保全利用に関する意向調査」では、「海岸来訪者からみた相模湾のイメージ」として「汚い」という指摘が第1位となっており、海岸のごみは特に海岸を直接利用する層に対し、大きな阻害要因となってました。

(2)海岸清掃事業の非効率

行政による海岸清掃事業は、法制上の区域設定ごとに多数の部署によって行われていたため、委託事務等がそれぞれに発生し、非効率であり、委託単価等もまちまちで、基準が統一されていませんでした。
また、海岸清掃の頻度、実施時期も不統一であるため、隣接する区域については相互に清掃効果を減殺している面がありました。
さらに、海岸清掃を計画的、総合的に推進する上からは、さまざまな行政主体との連携、調整、協議が必要であるが、関係主体が多く、それぞれが独自の方式で取り組む限りにおいては、こうした連携、調整、協議は必ずしも充分とはいえない面があありました。

(3)美化啓発の必要性

海岸美化の推進のためには、海岸清掃とともに、これに効果的に組み合わされた海岸美化の啓発事業を総合的に推進する必要性がありました。

4 相模湾アーバンリゾートフェスティバル1990(サーフ’90)の開催

前記の課題等を踏まえ、神奈川県と相模湾沿岸13市町では、相模湾沿岸の美化を広域的な重点課題として取り上げ、「相模湾の総合的な海岸美化システム」の構築に向けて検討を行うことりました。
1990年4月に、「人と海の共生」をめざし、神奈川県、相模湾沿岸13市町、民間団体及び企業等が共同して、相模湾沿岸13市町を舞台とした海の総合イベント「相模湾アーバンリゾートフェスティバル1990(通称「サーフ’90」)」を開催しました。
サーフ’90では、首都圏の貴重な自然資源・県民共通の財産である相模湾沿岸の利用環境の保全や美化について、行政・民間・企業が一体となり、具体的な実践と論議が行われました。
このイベントで試みた実験的な取組の成果として取りまとめられた「サーフ’90白書」では、「海岸美化財団の設立」が重点プロジェクトの1つとして位置付けられました。

5 設立

「サーフ’90白書」において「海岸美化財団の設立」が重点プロジェクトの1つとして位置付けられたことを受けて、県と相模湾沿岸13市町は、企業・団体等の参画を得て、一元的な海岸清掃実施主体として、また海岸美化の推進・発信の拠点として財団を設立するに至りました。
1991年3月には、県と相模湾沿岸13市町で「財団法人かながわ海岸美化財団の設立に関する合意書」を締結するとともに、同年4月には「財団法人かながわ海岸美化財団の清掃事業の実施に関する協定書」を締結し、1991年4月1日、財団法人かながわ海岸美化財団が設立されました。
2011年4月8日に公益財団法人に移行しました。

沿革
年月日 沿革
1991年4月1日 財団法人かながわ海岸美化財団設立
藤沢市片瀬海岸1-12-17に事務所を開設
総務企画課及び業務課の2課制をもって業務を開始
1991年7月1日 海岸清掃管理体制の充実を図るため、延長150kmに及ぶ西湘対象区域を本部、横須賀三浦及び西湘の3地域に区分し、新たに横須賀三浦出張所(三浦市南下浦町金田1624-4)及び西湘出張所(小田原市国府津4-38)を開設
1992年4月1日 本部事務所を神奈川県なぎさ事務所(茅ヶ崎市汐見台1-7)内に移転
2004年4月1日 総務企画課及び業務課の2課制を廃止し、事務局に一本化
2008年3月31日 西湘出張所を廃止
2011年4月8日 公益財団法人かながわ海岸美化財団として新たにスタート

 

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