「海ごみ」をきちんと分けること
「今回特に注目したのはウリ型のプラスチックブイ。長さ約55㌢、幅約25㌢でウリ形状の半透明プラスチックブイで中は空洞。赤色を中心に青や黄色、緑などもある。簡体字の紙片が封入されていることから中国製ブイと推察される。」
(2023年4月20日 八重山毎日新聞『漂着ごみ 西表島で深刻 人の出入りない海岸に膨大』)
https://www.y-mainichi.co.jp/news/39425/
同じ型のブイが現在、相模湾でも漂着していますが、神奈川県で、この海外からのごみにクローズアップしすぎてしまうと、問題の本質とズレてしまうかもしれません。
たしかに、ここ数年、黒潮が大蛇行して、潮流が相模湾に近づいている影響で、それまではほとんどなかった海外からのごみが多く漂着しています。
しかし、神奈川県の海ごみのメインは、あくまでも陸から流出したごみ。現在でも、そちらのほうが圧倒的に多いです。
同じ「海ごみ」でも、日本海や沖縄のように、海外から漂流してきたごみがメインな場所もありますし、神奈川県のように陸からのごみがメインの場所があります。
まだまだ、これらをごっちゃにして、海ごみとはで語られてしまうので、全く議論がかみ合わないシーンを多く見かけます。
まずは、「海ごみ」をきちんと分けること、それから、それぞれで具体的な対策を講じていく必要があります。